6.空戦の心構え
「誇りを持って闘うべし」空戦は空を飛ぶ騎士にとっての見せ場です。 相手を尊重しつつ、誇りを持って闘いましょう。 決して相手を卑怯だと思ってはいけません。 しかしながら、心の狭い月夜はFWに反復攻撃をうけると、「うっとぉしぃぃぃ!!」といつも思っております。(^^;)「クールに闘うべし」常に沈着冷静、氷の心で闘えば、常に最高の判断を下せるはずです。 やられて頭に血が上ったら、すこし離れて運動でもしましょう。 一分後に再び操縦席に着いたとき、きっと正しい判断力が戻っているはずです。「ノリノリで闘うべし」ハイテンポな格闘では、常に自分の心を昂ぶらせておく必要があります。 トップガンの音楽でも聴きながら、ノリノリの状態で絡みましょう。 普段よりアドレナリンが分泌されて、ちょっとだけ反応が良くなるはずです。 ただし、ここで言うノリノリとは、パニックになる事を言うのではありません。 リラックスし、なおかつ気分よく闘いに挑むことが大切です。「戦術を頭で考えるべし」敵機を撃墜して離脱しようと考えている時に、上空から敵機が降ってきたとします。 心では「逃げたい」と思いながらいやいや格闘に入るのでは、すでに心で負けているのです。 気分を変えて、「もう一丁!」と考えながら闘ってみましょう。 少なくともノリノリになった分だけ有利になるはずです。
ただし、逃げに徹するなら、恥じも外聞も捨てて逃げまくるのも大切ですよ。
むやみやたらとスティックを動かしても、相手を撃墜することはできません。 普段から、どのように動けば相手の後ろに回れるか、どうすれば相手の死角に入れるかを考える必要があります。 その時、常に相手から自分がどう見えているか読むことを忘れないように。 相手の立場に立って考えれば、自ずと自分が取るべき機動が見えてくるはずです。「太陽を活用すべし」当然ではありますが、太陽の中に入った相手を視認するのは難しいものです。 びっくりアタックを狙うなら、太陽の中に隠れて接近するのが最も良いでしょう。 逃げる場合にも、朝日や夕日に向かって逃げる事ができます。「漁夫の利を狙うべし」使えるものは何でも使うのが、WBで生き残る道です。
例えばRedが3機とGoldの2機が闘っている所で、Greenの戦闘機が上空を占位したとします。 この場合、数が多いRedを攻撃しましょう。 敵の敵は敵であり、戦闘が拮抗している限り、敵機の敵機は一時的な味方となるのです。「戦闘機に天敵無しと心得よ」このような格闘をしている段階でなくとも、ある敵機に6時を取られ、執拗に追い回されたとします。 しかも付近に味方も逃げ込む基地も無い場合、どうすれば良いでしょう? もしも近くに第3国の戦闘機が居たら、彼に助けてもらいましょう。(^^;) 別に無線で助けを呼ぶ必要はありません。 真下を通過してやるだけで、救援に来てくれるはずです。 うまくやれば、その2機で格闘を始めるかもしれません。 そうなると、今度はこちらが断然有利です。 早速Uターンして漁夫の利を狙いましょう。(^^)
零戦とspit9が戦ったとします。 果たしてどちらが強いでしょうか?(^^;)「決して諦めない」私がspit9に乗っていて零戦を見つけると、闘いやすい相手だと思います。 逆に零戦に乗っていてspit9に出会えば、これまた闘いやすい相手だと思えます。(^^;) なぜこうなるのでしょう?
これらの2機種は速度と格闘性能が大きく離れています。 一言で言えば、住む世界が違うのです。 零戦でspit9と戦う場合、旋回性能を最大限に活かして戦う限り、やられることはありません。 逆にspit9では速度と上昇力を活かして戦う限り、零戦にやられることはありません。 つまり、自機と敵機の機体性能を良く知り、相手の土俵に立たないようにすれば、自ずと自分が有利となるのです。 曰く、「敵を知り己を知れば百戦危うからず」はWBにも通ずる考え方です。
逆に似たような性能の機体が相手、全く同じ機体同士の戦いは、もろにエネルギーの差、腕の差となって勝敗が決してしまいます。 相手機種の弱点に付け入る事もできず、思うようなエネルギー戦闘もできません。 もちろん同一速度が出せる訳ですから、離脱もままなりません。 つまり、「ある戦闘機の天敵は同一機種の戦闘機」となるのです。
確かにやりにくい機体もあります。 例えば、零戦から見ると、隼はとてもやりにくい相手です。 また、FWに乗っているときにP51と出くわしたら、何もかもかなぐり捨てて逃げに入ります。(^^;) 私は常々こう考えています。 「決定的に速度の差が無ければ、格闘性能のある機体が有利である」 零戦と隼、FWとP51、どちらも似たような速度域でありながら、格闘性能が若干相手を上回っています。 同位から格闘に入れば不利となり、かと言って振り切るだけの速度差もありません。 ある程度腕の差が無ければ、どうしても苦しい戦いとなります。 しかし、全く同じ性能ではありません。 そのわずかな性能差や機体の特性を活かして、そこから大きなアドバンテージを得る、これが空戦の醍醐味と言えるのではないでしょうか?
どんなに危機的状況でも、決して諦めてはいけません。 例えば、低空で敵機に追い回され、さらに新手が上空から突っ込んできます。 まさに絶体絶命ですが、どういう訳かこういう時、新手は攻撃を焦って海面に突っ込んでいく事がよくあります。 さらに、驚いた6時の敵機がたじろぎ、逆転に持ち込める場合もあります。 ちょっとした事でどう転ぶかわからないのが空戦です。 最後まで諦めない鉄の信念があればこそ、逆転もありえるのです。