5.離脱
1)離脱の基本
基本的に、空戦を始めた以上、相手を撃墜するまで闘いましょう。 しかし、新手の敵機が現れたりエネルギーや態勢が不利になったら、戦場から離脱するのも大切な選択枝です。 高度や速度に余裕があれば、苦も無く離脱できます。2)離脱のための豆知識
では、敵機と格闘に入っていたり、悠々と離脱できるだけの余裕が無い場合はどうでしょうか?戦闘から離脱するコツは、決定的不利になる前に垂直降下で逃げる事です。 できれば相手の意表を突く形で離脱するのが良いでしょう。 完全に6時を取られた段階では、かなりの速度差が無い限り離脱は困難です。
離脱の典型的なパターンとしては、敵が上昇を始めた所を見計らって急降下します。 垂直に近い急降下で、ロールしながら味方基地方向へ機首を向けます。 敵機が追尾を開始するまでにどれだけ距離を取れるかが、離脱の成否を決定します。 降下中に機首が浮き上がるようなら、CTRL+Xや「I」キーを連打して姿勢を保ちます。 海面近くになった段階で機首を水平にし、後ろを振り返ることなく一心不乱に飛び続けます。 多少方向がずれていてもかまいません。 30秒間は針路を変えず、ひたすら真っ直ぐ逃げます。 もしも急降下の段階で距離20まで離れることができれば、まず離脱が成功したと言ってよいでしょう。 徐々に追い上げてくるかもしれませんが、敵機がよほど高速でない限りなかなか追いつけません。
急降下して敵機を振り切る事ができたら、後ろを見ずにひたすら逃げましょう。 確かに真後ろ距離2に敵機が迫っているかもしれません。 恐くなって後ろを振り返りたいという誘惑にかられます。 しかし、ここで振り替えると、距離6だった敵が距離5に詰めてくるかもしれません。 ならば、敵機が追いつかないことを信じて、真っ直ぐ飛ぶことを薦めます。 後ろも振り返らずにまっすぐ逃げれば、敵機は追う気を無くしてしまいます。 ある程度距離が離れれば、敵機は追撃を諦めて引き返していくでしょう。
一番悪いのは、ちょくちょく後ろを振り返ったり高度を取って、敵機に追撃のチャンスを与えることです。 これをやると、敵機はどこまでも追いかけてきます。 逃げられる所を追いつかれ、撃墜されるかもしれません。 逃げるならばとことん逃げる、これが一番です。(^^;) まだ余裕があるなら、安全な所まで逃げてから高度をとりましょう。 中途半端に逃げて追い回されるよりは、ずっと早く戦線に復帰できるはずです。
- トリム
零戦論でも紹介した技です。 ただし、当時は過速になると全く機体をコントロールできなかったのに比べ、現在のフライトモデルはかなり高速でも舵が利くので、それほど重要な技ではなくなりました。しかし、スティックを引いて上昇するよりも、「K」キーを連打してトリムによる上昇を行った方がエネルギーロスが少ないとの噂もあり、一部で積極的に活用している人もいるようです。(真偽のほどは不明です)
また、降下中に機首が浮きはじめたら、機首浮きを押さえるために「I」を連打するのは有効な操作です。 高速時の微妙な調整に重宝します。
また、エレベータを失った場合でも、ある程度エレベータの代わりとして利用できるようです。
限界速度を知る
自分の乗る機体の限界速度を、オフラインで確認しておくことをお勧めします。 急降下による離脱でフラッターが発生すれば、思わず降下をためらって減速してしまいます。しかし、フラッターが発生しても、空中分解するまでは少し余裕があります。 限界速度を知っていれば、ギリギリまで加速して離脱できるでしょう。 追尾側は空中分解を恐れて、追撃を諦めるかもしれません。 かなり大雑把ですが、速度計が一周する直前位までは大丈夫なようです。 ここ一番という時、チキンレースのつもりでギリギリまで加速しましょう。(^^;)